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2008年10月9日〜11月24日
From Nagoya





1.旅の始まりは海から
2.四川再び。そしてラサ断念
3.カトマンズ滞在
4.エベレスト・トレッキング その1「1杯のミルクティー」
5.エベレスト・トレッキング その2「高山病」
6.エベレスト・トレッキング その3「高山を歩く」
7.エベレスト・トレッキング その4「いざ、カラ・パタールへ」
8.エベレスト・トレッキング その5「帰路、そしてルクラで足止め」
9.文化遺産と自然遺産
10.ポカラから南へ
11.インド、「バラナシとムンバイ」
12.2つの石窟、旅の終わりも海より
13.おまけ「トレッキングについて」






9.文化遺産と自然遺産

ラーメン、ギョウザセット(170ルピー)
ラーメン、ギョウザセット(170ルピー)
30分ほどの短いフライトを終え、無事カトマンズの空港に到着した。
着いてしまえばこの間までの暑いカトマンズ。ひんやりと涼しかった山の空気が懐かしく思う。埃の舞う中、タクシーにてタメル地区へ向った。

前回宿泊していた宿が満室だった為、別の宿へ。この時期(10月〜11月)カトマンズの宿は非常に混み合う。何とか宿を見つけ早速昼食へ出かける。選んだのはもちろん「日本食」。ラーメンとギョーザセットを注文。そして「しゅわしゅわ」もしたかったので、コーラも頼む。

「ああ、幸せだ。。」

出された料理を前に思わず幸せを感じてしまう。味自体はそれ程大した事なかったが、でも170ルピー(約221円)で買える幸せを十分満喫した。


久しぶりに物に溢れた街を歩く。たくさんのお土産や車、人、ゴミなどで埋め尽くされている。食料品やお菓子なども安く買え実に便利なのだが、ここに戻ってきた瞬間に「飽きて」しまった。空港に着いた頃から思っていたのだが、カトマンズに自分の「求めているもの」がないような気がしていた。「物」に思いを抱いていたトレッキング中にはあんなにここでの生活を思っていたのに、得てしまうとこれだ。現代人の矛盾がよく現れていると思った。どちらにしろ長居は無用。トレッキングの疲れが取れたらここを発つ事にした。


どうもまだ山のリズムが続いているようで夜は21:00前には寝てしまい、朝も05:00ぐらいに目が覚めてしまう。非常に健康的である。と言っても、そんな早朝に店など開いている訳もなく、仕方がないので部屋で時間を潰す。
07:00過ぎに宿を出る。明日向う予定であるチトワンへのバスのチケットを予約する。後々気付くのだが、ネパールのバスと言うのはチケット売り場みたいな場所があまりない。大概、旅行代理店や宿などでチケットを手配する。近郊行きのバスなら乗ってから料金を払うようになっているが、長距離の場合は宿で買ったり旅行代理店で買ったりする場合が多い。バスターミナルのチケット売り場ってあるのだろうか。

チケットを購入してもまだ08:00頃だったので、歩いてスワヤンブナートへ行く事にした。
スワヤンブナートとは、カトマンズの西約2kmの陸の上にある仏教寺院で、ネパール最古の寺院でもある。カトマンズを一望できる見晴らしの良い場所にあり、寺院に描かれた「ブッタの目」はいろいろな場所でデザインなどにも使われている。「カトマンズの谷」として、世界遺産にも登録されている。

8年前にも一度来ているが、カトマンズのシンボル的場場所だったし、時間潰しにはちょうど良い場所である。市内から歩いてもそれほど遠くもなく良い運動になるのだが、埃がすごい。車や人や牛などが舞い上げる埃が多く、現地の人ですら布を口に当てているほどだった。
40分ほどで寺が見えてくる。寺院につながる階段で苦労したが、無事到着した。


スワヤンブナート寺院 マニ車も多い
スワヤンブナート寺院 マニ車も多い


寺院は多くのネパール人と外国人観光客で賑わっていた。チベット仏教の音楽が流れ、古い寺院の装飾や並べられた道具に威厳を感じる。ただサルが多かった。非常に攻撃的な奴もおり、ちょっと危険も感じる。
雰囲気を動画でどうぞ。


スワヤンブナートの動画。チベット仏教の音楽も流れています。
(音が出ます)



一度市内へ戻り昼食を食べる。それでも思ったよりも時間があったのでパタンに行くことにした。
パタンはカトマンズから数キロ南に下った場所にあり、自転車でも行ける場所だ。カトマンズ同様、古い歴史の街であり昔は一国の首都でもあった場所だ。だが、パタンが特に有名なのは芸術の街としての地位。多くの彫刻や絵画、工芸品などがここで生まれている。午前中のスワヤンブナート同様、「カトマンズの谷」として世界遺産にも登録されている。


スワヤンブナートにはお土産屋さんも多い 8年前にも泊まったカトマンズの宿 分かり辛いニューバスパーク


何とも分かりにくいニューバスパークのバスでパタンに向う。皆が親切に教えてくれるからいいが、まったく英語表記もないので不便ではある。15分程で到着。早い。早速、パタンの街を歩くことにした。向ったのは街の中心であるダルバール広場。

すごい。
予想以上にすごかった。建物自体はカトマンズにあるものと大差はないのだが、そこに彫られた彫刻、ヒンドゥー教の神々が壁や柱など至る所に彫られており、それがとにかく見事なのだ。無論、窓や扉などの装飾も素晴らしいのだが、それ以上に仏様やその他神々が所狭しと彫られている光景は圧巻だ。特に屋根を支える神の柱は見事で、どこへ行っても首が痛くなるほど見上げて見入ってしまった。


柱に彫られた見事な彫刻 寺院の至る所に彫刻が見られる
寺院の至る所に彫刻が見られる
ダルバール広場(パタン)
ダルバール広場(パタン)
柱に彫られた見事な彫刻


造られた当時はどれ程のものだったのだろうか。どれくらい華やかなものだったのだろうか。今見ても見とれてしまう程のものだ。当時存在していた国々の王達が競い合うようにして造ったのがこれらの装飾だと言うが、このような競争はどんどんやって欲しいものだ。本当に当時の文化的芸術の高さを思い知らされる。
またダルバール広場には石の建物もあり、この彫刻もまた素晴らしい。石なのに細かいのだ。ため息が出てしまうものばかりである。

これが柱だと言うのだから驚きである。
これが柱だと言うのだから驚きである


じっくりと時間を掛けパタンを堪能する。思っていた以上に素晴らしかったので、衝動で曼荼羅図を買ってしまった。まあ、でも欲しかったし良い買い物だった。


石の彫刻 曼荼羅図 カトマンズの最後の夜
石(?)の彫刻 曼荼羅図を購入 カトマンズの最後の夜



翌朝、チトワンに向う為通りにあるバス乗り場に向う。思った以上にたくさんのバスが停まっている。もちろん前日同様、英語表記などない。数字さえも訳の分からないネパール語表記だ。まったくどのバスに乗っていいのか分からない。

仕方ないので近くにいた人に尋ねる。すると、
「サイババ」
とチケットに書かれた。「サイババ?何だそりゃ?」どこかで聞いた名前だと思いつつ、「いや、サイババではなくチトワンだ」と言って改めて他のバスを当たる。でも、それがバス会社の名前である事を知ったのはそのすぐ後だった。
「サイババ・バス」、自分が買ったバスがそんな会社だったとこの時初めて知った。。


バスはツーリストバスとの事だったが、完全なローカルバス。途中で何度も止まり現地の人々を乗せ、降ろしてゆく。まあ仕方ないが。
それにしてもチトワンに近づくにつれてどんどん暑くなる。昼を過ぎるとバスの中も熱気に満ちてきた。カトマンズの涼しさが懐かしい程だ。13:00過ぎ起点となるソウラハに到着する。バックパックを背負って歩いていると、汗が出てくるぐらいだ。チトワン公園はジャングルなので暑いのも無理はないが。。



チトワン国立公園は、ネパールで登録された世界遺産のひとつで、広大な敷地の中に多くの自然や野生動物が生息している。特に絶滅寸前のインドサイやベンガルトラなどは貴重で、その外にも世界の鳥類の5%を占める450種類もの鳥が確認されている鳥の楽園でもある。またインドと国境を接しており、気候は熱帯に近い。


チトワン国立公園


宿を決め、今回の目的だった象乗りについての情報収集を始める。
事前情報では世界遺産であるチトワン公園内で象乗りをするには、政府が運営するビジターセンターで申し込まなければならない。ただ、情報収集を進めるうちに、国立公園外でも象乗りができる事がわかった(民間所有の象を利用)。しかも料金が700ルピーと政府の1500ルピーの半額程度だ(うち500ルピーは国立公園入場料)。

しかし、民間のものは世界遺産であるチトワン公園内へ入ることができない。つまり世界遺産内で象乗りをするには、政府系の象乗りを利用するしかない。大きな出費だが、こればかりは仕方ないようだ。
時間を聞くと15:30から乗れるという事だったので、早速申し込んだ。





しばらく街を散歩し、再びビジターセンターにやってくる。既に象乗りの準備はできているようだ。ドイツ人夫婦と一緒に乗る事になった。


チトワンの町 チトワン国立公園 ここから象に乗る


最初は広い草原地帯を歩く。遠くの方には幾羽かの鳥も見えるが、特に他の野生動物は見当たらない。しばらく歩くと、先の方で誰かが叫ぶ声が聞こえた。それに答えるように自分の象もそちらに向う。

インドサイだ。

絶滅寸前のインドサイの親子がいる。これを見ようと近くにいた他の観光客達も集まってくる。本当に野生の為怖がる事を知らないのか、多くの観光客の乗った象の囲まれても平然としている。皆にたくさん写真を撮られた後、インドサイ親子は草原の奥へと消えていった。

トリ
トリ
絶滅寸前のインドサイ
絶滅寸前のインドサイ
周りの観光客も集まってくる
周りの観光客も集まってくる


インドサイの動画をどうぞ



ちなみにここからの象乗りは結構大変だった。
ここから象はジャングルの中に入ってゆく。道こそあるものの、被い茂った木の枝が容赦無しに象に乗っている我々にぶつかってくる。木の枝だけならまだいいのだが、そこにはもちろん色んな虫が付いている訳で、あっという間にあちらこちらが虫だらけになってしまう。でも、払っても払っても枝が次から次へと襲い掛かってくるので、きりがない。仕舞いにはもうどうでも良くなってしまった。


水にも入ります チトワンのレストラン お土産屋


結局、ジャングルの中で見られた動物は鹿ぐらいで、他の特別な動物は見ることができなかった。とは言え、こればかりは運次第なので、サイが見られただけでも良しとしなければならないだろう。


宿に戻って今後の予定を考えて見る。しかしルクラで予定外の時間を随分過ごしてしまったので、あまりインドでの時間が取れなくなっている。明日の朝に次の目的地であるポカラに向う事にした。すぐに宿でポカラまでのバスチケットを予約してもらう。

翌朝、出発は09:30と時間に余裕があったので、朝食はゆっくりと宿の中庭でとる事ができた。国立公園外とはいえすぐそこまでジャングルが来ているので、あちらこちらで鳥の鳴く声が響いている。よく見ると幾羽か庭などにも遊びに来ているようだ。ヒマラヤとはまた違った自然の良さを堪能する事ができる。


チトワンで泊まった宿 室内 ソウラハの外れにあるバス乗り場


朝食後、宿の人にバス乗り場まで送ってもらい、ポカラ行きのバスに乗り込んだ。
久しぶりに「沈没地・ポカラ」に行く。



データ:
タクシー ・・・ 空港→タメル地区 200ルピー
バスチケット ・・・ カトマンズ→チトワン(ソウラハ) 400ルピー 07:00出発。購入場所は王宮の近くのカン・ティパト通りに並ぶ旅行代理店など。乗車もここらからとなる。到着はソウラハの町外れにある小さな広場。ここから宿の客引きのジープなどに乗って中心地へ向う。乗車のみだと50ルピー程度。カトマンズからの所要時間約6時間。
スワヤンブナート寺院 ・・・ 入場料100ルピー
バスチケット ・・・ カトマンズ→パタン 12ルピー ニューバスパークから乗る。所要時間約15分。バスに英語などの行き先案内はないので、人々に尋ねながらバスを探す。代金はバスが出た後に車掌に払う。
ダルバール広場入場料(パタン) ・・・ 200ルピー。広場にある料金所で払う。時々係員がチェックに来るので買っておくべき。
バスチケット ・・・ ソウラハ(チトワン)→ポカラ 400ルピー 09:30出発。出発は町外れにある広場。宿でチケットを購入すれば朝、そこまで送ってくれる。ポカラまで所要






10.「ポカラから南へ」

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