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2005年5月9日〜13日
From Nagoya






1.「いざ、屋久島へ」

2.「縄文杉アタック」
3.「ウミガメ産卵」
4.「白谷雲水峡、そして・・・」







2.「縄文杉アタック」

5月11日、またまた晴れ。
4時半。まだ暗いうちに隣の部屋の目覚ましで起こされる。かなり眠い。昨日頼んでおいた早朝弁当を受け取り、車を走らせる事1時間半、ようやく縄文杉登山口に到着した。標高が少しあるのだろうか。少々肌寒い。入り口には既に幾人かの人が集まっており、皆ご飯を食べたり、準備体操をしている。それにしても皆様準備が素晴らしい。皆「山、登ります」みたいな装備をしてる。トレッキングシューズ以外は普段着同然なのは我々2人だけのような気がした。




6時40分出発。始めの数時間はトロッコ道をひたすら進む。昔、木を運んでいたトロッコが通っていた線路である。少々歩きづらいが、この上を歩いていれば迷う事は無い。てくてく歩く。

今日は素晴らしい快晴である。青い空に新緑の緑が美しい。空気もおいしい。足も進む。何組かの老人グループを追い越し、まだまだ若い事を実感する。・・・が、1時間も歩くともう疲れてきた。、まあこんなもんだろう。へなちょこなんだし。それにしても歩けど歩けど終わらないトロッコ道。途中大きな杉なども出てきて、「おおー!」などと驚いたりもするが、終わらない。ヘロヘロになってきた午前9時過ぎ、ようやくトロッコ道の終わりに到着した。


登山口までは車で 悠久のトロッコ道 屋久鹿



たくぞー君と一緒に休憩していると、一人の美しい女性がにこにこしながらこちらを見て歩いてきた。「こんにちはー」って言っている。てっきり後ろに座っている人の知り合いかと思っていたが、たくぞー君が挨拶をしている。あっけにとられているうちにその美しい女性は去っていってしまったのだが、それが昨晩「晴耕雨読」にて一緒に飲んでいたかずちゃんだと知るのにそんなに時間は掛からなかった。。 ・・・ごめんなさい。

そうこうしているうちに息も整い、いざ出陣しようとした矢先、驚愕の事実を知ることとなる。
「これより本格的な山登りが始まるから、体力のない奴は帰るべし。」みたいなことが目の前にある看板に書かれている。よく見ると、そこには山の斜面に這うように急な階段が作られている。さっきまでこの道はどこかの山へ抜ける通路か何かと思っていたが、とんでもない、これが本道である。
どうする?しかしここまで来たら進まなきゃならない。さっき余裕で追い抜かしてきた老人グループも先に進んでいるではないか。(実はもうとっくに追いつかれていた) そうだ、体力はないが若さがある。よし行くぞ! などと気合を入れていたとは一緒に来ていたたくぞー君はきっと知らなかったと思う。

行く手をさえぎる険しい山道


おりゃー。たくぞー君と共に山道へ入る。急な階段、トラップのように張り巡らされた木の根、侵入者を寄せ付けない大岩。様々な障害が我々の行く手をさえぎる。入って10分で本気で息が上がってしまった。「後悔」と「リタイア」の文字が頭を駆け巡る。しかし何とか若さで乗り切る。歩いて数十分で一つ目の杉、翁杉に到達。息は上がるは、汗だくですでに意識がなくなりかけている。トロッコ道で痛めた左足はすでに非常事態宣言を出している。しかし進むぞ、若いから。

這うようにしてさらに数十分後、ウィルソン株に到着。すでに危篤状態に陥っており、あれだけ予習したのに「何故こんな外人の名前がついとんのだ・・・」などと遠くの方でぼんやり考えたりしている。ちなみに株の中は空洞になっており、6畳ぐらいはあるだろうか。かなり広い。
ウィルソン株で休憩をしていると、縄文杉から下山してきた中年グループと若者との話し声が聞こえてきた。

オヤジ    :「いやー、ここからがきついねー。一番大変な所だよ。」
自分     :(なにー!?これからもっときついのか?)
オヤジ    :「まったく心臓破りの坂だねー」
自分     :(なに!心臓破りだとー!?)

とっくの昔に心臓など破裂しており、美人の人工呼吸なしでは動けないほどになっていた自分にはとどめの一撃に近かった。

「さあ、行きましょう。」
ほとんど寝ていないのにとても元気なたくぞー君が先に進む。若いと自分に言い聞かせて足を上げる。

しかしここからは、縄文杉ルートのハイライト。夫婦杉や大王杉といった名のある大杉の他にも、あちこちに名もなき大杉がひしめき合っている。今までの杉から考えても皆1000年は経っているであろう大杉達である。自然の悠久さを感じる。

ウィルソン株

翁杉
大王杉

そしてこの辺りになってくると天然の水飲み場が増えてくる。ミネラルをたくさん含んだおいしい水だ。水の味が濃い。昔どこかで飲んだことがある味に思う。が、水のおいしさとは別に、すでに気力だけで進んでいるとしか言いようがなくなっていた。息は上がっているし、足の痛みは麻痺してしまい何も感じなくなっている。でも進む。 「若いって素晴らしいな」と思う一瞬である。



出発して4時間半。ようやくその時が来た。
縄文杉到着である。
「何じゃこりゃ。」
これが第一声である。とにかくすごかった。大きさもすごいが、その神々しさはまったくもって群を抜いていた。樹高25.3M、胸高周囲16.4M、樹齢に至っては7200年との説もあるほどだ。もはや木の神様だろう。死ぬ思いをしてやってきただけの価値はある。こんなに素晴らしいものを拝めることができるとは。美しい。そこには何者の追随も許さない、自然で奥深き美がある。しばらく見とれてしまった。詩をひとつ。




大杉

大杉よ
その白き幹に何を映す
大杉よ
その細やかな小枝達は何を奏でる
大杉よ
その新緑の葉は何を聴く
大杉よ、大杉よ
そのひとつでも知ることができれば
我々は先に進むことができるのだろうか
大杉よ、大杉よ
縄文杉


縄文杉近くで昼食をとり、1時間ほど滞在した後、下山となる。
下るのは意外に楽だった。トレッキングシューズのお陰で、多少の無理はきく。たくぞー君と飛び跳ねるように歩く。若さがみなぎっている証である。死にそうになって這ってきたあの山道もあっという間に終わってしまった。
そしてトロッコ道到着。楽勝だと思っていたが、実は帰りのトロッコ道の方がある意味大変だった。長い上に疲れているので、じわじわと追い込まれる。両足はすでに自分の足ではなくなっているようだが、気力と若さでゴールイン。15時40分。ちょうど9時間。素晴らしい登山だった。

縄文杉の雰囲気を動画でどうぞ。




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3.「ウミガメ産卵」へ

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