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2005年5月9日〜13日
From Nagoya






1.「いざ、屋久島へ」
2.「縄文杉アタック」
3.「ウミガメ産卵」
4.「白谷雲水峡、そして・・・」







3.「ウミガメ産卵」

屋久島の夜は長い。縄文杉アタックからフラフラになりながら「晴耕雨読」に帰ってくると、今日はたこ焼きパーティーを開くとのことだった。もちろん参加で、我々2人はビールの買出しに出かける。今宵はたこ焼きやトビウオのてんぷら、その他てんこ盛りでご飯もおいしい。みんな料理が上手なのだ。尚、あまり詳しくは触れないが、夜な夜な飲んでいるメンバーはかなり「濃い」。みんな酒豪だし、会話もつきない。やはり屋久島の夜は長いなあ。
途中、1人の女性が宴に加わった。福井から来てここ屋久島で働いている彼女、名前を「まんてんちゃん(仮)」という。何でもNHKの連ドラでそんな名前の女の子が出ていたとか何とかで、さらに屋久島に来ていたとか何とかとの事だが、自分には全くわからなかった。
「似ている、似ている。まんてんちゃん、そっくりだ。」
との皆の評だが、やはり全くわからん。「はるちゃん」なら知っているんだが。(他局だけど) まあ、「海外生活が長い私」なので仕方がない。


いなか浜(写真は初日)

突然だが、ウミガメの産卵を見に行くことになった。きれいな浜を持つ屋久島はウミガメ産卵の場所としても有名で、ちょうど5月のこの時期から始まる。見に行くと言っても、来るかどうか分からないし、まんてんちゃんの話だと、朝4時頃までかかることもあるらしい。「寝不足ライフ・屋久島」、いよいよ本領発揮である。
とりあえず24時ちょうどに出発。なんと昨日訪れた「いなか浜」がその場所らしい。

2台の車に分乗していなか浜に到着。真っ暗。何も見えない。とりあえず浜に下りてみる。やっぱり暗い。ぞろぞろ歩く。誰か転んでる。浜の砂。波の音。黒い影。「え?」
カメだった。
いきなり砂浜を歩いていた。暗くてはっきり見えないが間違いなくカメである。でかい。。 よく見えないのだが、何だか机が動いているような感じがする。同じカメとはいえ池や沼にいるやつらとは全く違う生き物のようなでかさだ。のそのそと歩いている。みんなが集まってくる。と、同時に遠くの方から1人の人影が近づいてきた。

「静かにして下さーい。」

ウミガメ保護会の人だった。NPOでウミガメ保護のボランティアをしている女性が話す。彼女の話によると、産卵前に騒いだり、カメにライトを当てたりしているとびっくりして海に帰ってしまうとのことらしい。慌ててカメから離れ、みんなで静かに座って待つ事にした。いい産卵場所が見つかり、上手く穴を掘れれば産卵に入るという。じゃなければ帰ってしまうのだ。皆が座ったまま石のように動かなくなった。飲んでいた為、そのまま寝てしまう奴もいる。
カメは遠くの方でのそのそと動いている。ウミガメ保護会の人は他の場所を見てくると言い残し、どこかへ行ってしまった。

ウミガメ

30分ほどして、ウミガメ保護会の人が帰ってきた。カメの様子を見るとの事。どうやら産卵が始まっているらしい。近くに来てもいいとのことなので、皆で寄る。やはりでかい。
どうやら産卵は終わっていたようで、カメは一生懸命砂をかぶせていた。ウミガメ保護会の人が「特別よ」と言いながら、穴を掘って卵を見せてくれた。ピンポン玉ぐらいの産みたて卵はまだ柔らかく、少し暖かい。カメは必死で砂をかけている。ウミガメに触る事もできた。感触は、太ったばあさんの肌・・といった感じだろうか。少し暖かい。変温動物のため、海の温度とのことだ。

有名な話だが、産卵中にウミガメは涙を流す。よくよく見てみると、あらホント、泣いていた。確かに目の辺りから涙が流れている。「へえ〜」と感心する。種明かしをすれば、カメは常に目から塩水を流しており、特に産卵だから流している訳ではないとのことらしい。と、言われても、産卵中に涙を流すというのは情をそそるものだ。
しばらく砂をかけてからカメは海へと帰っていった。ゆっくりゆっくりと、途中何度も休みながら。ぜぇぜぇと息をするカメの息音が聞こえる。誰に教えられる訳でもなく、真っ暗な海へとまっすぐに、まっすぐに。


卵は安全な場所へ移し孵化させるとのことなので、ウミガメ保護会の方と一緒に全て掘り出した。全部で119個。たくさん産んだものだ。
ウミガメの卵はとてもきれいに思えた。空には星が輝く。遠くに波の音を聞きながら、貴重な一日が終わりを告げる。






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