3.モルディブ・楽園トリップ
いつも通り6時起床。ここから見る朝日も今日で最後。奇麗な朝焼けが出ていた。 7時過ぎに朝食へ。また蚊に襲われる。部屋に戻りチェックアウトまで片付けなどしながらまったりと時間を過ごす。
チェックアウト後、予約していた次のホテル「カーニビーチホテル」へ。後で感じるのだが、マーフシ島ではこの「カーニ」グループが結構強い。ホテルも幾つか同じカーニの名前があったり、ツアーを主催したりと頭一つ飛びぬけている感じがする。愚息は「カニ、カニ」と連呼していた。 ただ今回は立地抜群のビキニビーチフロントの「カーニグランドホテル」ではなく、その隣にある「カーニビーチホテル」。同じような名前で似たような場所にあるが、行ってみると全然違う。圧倒的に「カーニグランド」の方がいい。ビキニビーチフロントとその隣。この差は大きい。予約時にすでに一杯になっており選択肢にすらなかったので「グランド」は選べなかったが、現地に来てちょっと悔しい思いをしていた。 しかしここで幸運の女神が降臨。 カーニビーチホテルでチェックインの手続きをしていると、フロントの英語ペラペラの支配人(らしきインド人のおっさん)が、 「カーニグランドにアップグレードするよ」 と言ってくれた。まじ!?理由は分からないが、とにかくここではなく「カーニグランド」らしい。その後のエクスカーションへの勧誘もお礼も込めて熱心に聞く。ここに来てから色んなモルディブ人に頭や頬を撫でられる愚息も、またこのインド人支配人(らしき人)に遊んでもらう。 14時にチェックインとのことで一旦荷物を置き、外へ散策に出る。女神ではなく「インド人のおっさん」だったが幸運が舞い降りたことには変わりない。 関係ないけど、インド行きたいな。 時間までマーフシの街を歩く。 今日も快晴で海の色はやはり美しい。ただ一見変わらないようだが、リゾートとの大きな違いは「水が澄んでいない」ということである。色はアクアマリンやエメラルドグリーンに形容されるような美しい色。ただここは海水が澄んでいないのだ。マーフシ島からのごみや生活排水なのか分からないが、この差が圧倒的に大きい。実際マーフシ島の海は結構ゴミが浮いていたりする。モルディブの最高にして最大の宝物である「美しい海」をこれからも守っていって欲しい。 ジェティから南側にも結構レストランがあることが分かった。全く歩いてなかったので、一度夜はここらで食事するのもいいかもしれないと思う。
14時にカーニグランドホテルにチェックイン。ちょっとドキドキしたが無事チェックインできた。 103号室と低層だが、内装のセンスは抜群である。そして何よりも部屋からの景色。
ハワイに行ったことはないのだが、それはまるで思い描くハワイのようなイメージ。美しいマーフシのビキニビーチがヤシの木と共に一望できる。壁側全体がガラスになっていて、一面この景観が楽しめる。ちなみに後日、高層階からの景色を見る機会があったのだが、上の方はヤシの葉ばかりで景観は良くなかった。2階で良かった。 そしてテラス。後で気づくのだが、マーフシ島は西から風が吹く。つまり島の西側に建っているカーニグランドホテルは直接風が当たる。だから涼しい。昨日までのサンライズビーチ&スパは島の東側だったので西風が当たらず、テラスには無風状態であった。 まだ設備も新しく、デザインも良く、まさに「アップグレード」だろう。ありがとうインド人のおっさん。
滞在しているうちに不満点もいくつか出てきたが、エレベーターなどもあり現時点ではマーフシ島の最高級ホテルになると思う。モルディブのローカルで初めて普通に日本人が満足できるホテルに出会えた。 少し片づけをして愚息と目の前のビキニビーチへ。 今回は宿泊者なのでビキニビーチに置いてある「カーニ」と書かれたサンベッドを利用できる。フロントで部屋番号を告げてタオルを貸してもらい、サンベッドまで案内してもらう。 ビキニビーチはやはりリゾートと比べると随分劣る。色も濁っているし、ゴミも少なからず浮いている。サンゴか貝かで足は痛いし。マーフシ島も昔は恐らく美しい島だったのだと思うが、観光客の増加と激しい開発で汚染が進んでいるのだろうか。開発が進まなければ旅行者は快適な滞在はできないが、その分自然が汚される。 そう考えるとリゾートホテルというのは収益と環境保護の両立を保たなければならず、自ずと宿泊費が高騰してしまうのも理解できる。しかしローカル島はもう少し何らかの規制があってもいいように感じる。
愚息は海に入っては砂で遊ぶ。散々砂で遊んで満足したようだ。部屋に一度戻り、夕食へ。 昼の散策で見つけた南側にあるレストランへ。建物の前にオープンテラス(こういうレストランが多い)に座る。メニューを見て気づいたのだが、「中華料理屋」であった。まあいいや。 最近毎日食べているチャーハンと「西紅柿炒鶏蛋麺」と言う「トマトと卵の炒めラーメン」を注文。これ日本ではあまり有名ではないのだが、昔中国留学時代に毎日と言っていいほど食べていた大好きな料理。油は多いが変な調味料も入っておらず食べやすい。モルディブ、しかもローカルのマーフシ島。それを思えば期待してはいけないのだが、期待以上のものが出てきた。美味しい。品薄なこの島でよくここまで本場の味に近づけたと驚くほど。大満足であった。
帰りの際にカーニビーチホテルへより翌日の「アダーラン・クラブランナリ」のリゾートトリップを予約。長いと思っていたマーフシ滞在も自由な時間は実質残り2日。出費は痛いが色んなリゾートに行ってみたいのと、こんな機会はそれほどないので予約。価格はフィハロヒと同じ。今回もインド人のおっさんが対応。この人とてもフレンドリーなので常にいろんなゲストを話をしている。忙しそう。 明日が楽しみ。 6時起床。今日も快晴。残念ながら朝日はみることはできないが、それでも窓の外には美しい景色が広がる。 6時半に朝食へ。種類も量もサンライズビーチ&スパに比べると随分と多い。もちろん値段は違うがオムライスなども焼いてくれて美味しく頂けた。朝食会場はホテルの1階だが、ビーチ側は窓や壁がなくそのまま風が入ってくる。心地良い風だし、この風のおかげで蚊も飛べない。久しぶりにゆっくりと朝食を楽しむことができた。
8時半にカーニビーチホテルに集合、そのジェティに移動、現れたスピードボードは昨日と同じ人であった。 20分のスピードボードの移動後、アダーラン・クラブランナリへ到着。すぐに桟橋を渡る。海はもちろん美しい。モルディブの海だ。しかし一昨日ほかのリゾートへ行っているのでその時程の感動はないかな。でもまた「帰ってきた!」感は強い。
桟橋を渡りきるとフロントが現れる。ウェルカムドリンクを頂き書類に記名。その後裏にある事務所のような場所でエントラスフィー(70ドル×人数)を払い、腕にビジターゲストの証であるリストバンドをしてもらう。その後フロントでビジター用のリゾートマップを渡されて、、、終了。口頭での説明はほぼなし。 仕方ないので昨日同様に質問をする。分かったのが、ずっとドリンクを飲めるのはバー、昼食会場はプリントに記入済み、シャワールームの場所はどっかの後ろ、タオルはフロントで貸し出し。とりあえずこのくらい分かれば大丈夫。しかしこちらから聞かないと本当に何も教えてくれない。wifiのコードだけは向こうからくれた。
とりあえず地図は貰ったが、もちろんこれだけではまったくリゾートの全容を掴めないので一周歩いて見ることにした。 歩いて見て分かったのが島の東側に比較的大きなビーチ、北西に水上コテージ、フロントやドリンク飲み放題のバーは南側、その近くに昼食会場。島全体にビーチもあるが、とても小さい。ビジターが活動するのは東のビーチと南のフロントや食事場所ぐらい。とりあえずこれくらい分かれば十分だ。 歩き疲れてふらふらに。カクテルバーで一休みすることにした。
お約束のリゾートでのビールタイム。美味いなあ。やはり疲れてから(まだ来たばかりだが)飲むビールは最高。近くのショップで絵葉書を買い、愚息はお絵かきタイム。嫁に飲み物を飲ませ、ちょっとだけ撮影タイムを頂く。写真撮影は午前中が勝負。
ひとり一眼レフを持ち、リゾートを歩く。水着で歩く人も多い中、重苦しい一眼レフをもって汗をかきながら歩く。 フィハロヒとは違いビーチは東側のエリアのみとなる。まずはそこを重点に撮影。
その後一周歩く。所々写真を撮りながら進む。残念ながらフィハロヒに比べると撮影スポットが少ない感じだ。水上コテージも宿泊者以外は桟橋に入ることはできず、入り口付近からの撮影となる。まあ本来はこれが当たり前なんだろうね。
リゾート一周し、再びカクテルバーへ。 愚息の絵ハガキへもしっかりと描けており、別のことをして遊んでいた。今度はカクテルを頂き、フロントで絵葉書を投函する。そして愚息が海で遊びたいとのことでそのままビーチへ向かうことにした。ランナリはドリンク飲み放題のカクテルバーとビーチが近いのがとても便利だ。
さすがはリゾート。海の色はそれはそれは美しい。少し風はあるが、浅瀬に入ると海水の温度も適温で気持ちがいい。 限りなく透き通った水が、日差しを受けてアクアマリン色に光る。何度もこのモルディブの美しい水には入っているが、改めてその透明度と美しさに驚く。ここで泳げるということはとても幸せなことだ。 ただここもフィハロヒ同様、ビーチの先すぐにドロップオフになっておりスノーケリングにはやや不向き。サンゴも少々あるがそれほど興味がないので、今回はやらないことにした。 愚息はめちゃくちゃ美しい海に少しだけ入って、何故か残りはずっとビーチで穴を掘り続けていた。
12時15分になって昼食へ。 こちらも先日のフィハロヒ同様に広い会場だ。もちろんブッフェスタイル。質、量ももちろん満足のいくものであったが、とくにステーキが美味しかった。一口サイズに焼いてくるステーキが柔らかくて美味しい。愚息はこのステーキばかり食べていた。Good job 愚息! 昼食後は再び海へ。愚息や嫁と共にリゾート最後の時間を過ごす。
このビーチとも最後と思うと名残惜しいが、しっかりとリゾートを満喫できたように思う。
15時半に終了。 シャワールームへ。こちらはフィハロヒよりもずっとしっかり作られていた。基本ドアなどはないが、それもでもちゃんと「CHANGING ROOM」との表示があり中も広い。シャワーを終えタオルをフロントで返し、再びカクテルバーへ。 最後に頼んだのは「Greenery Island」という緑のカクテル。モルディブの海を連想しているのかな。味も美味しかった。だけどグラスが。。ジャムか何かのビン?お洒落なのかそうでないのかは、非常に微妙である。エコだけどね。 17時過ぎまでまったりとカクテルバーで過ごし、マーフシ島へ帰島。短かったリゾート滞在ももう終わりだ。
マーフシ島に戻り夕食を済ませ、再びカーニビーチホテルへ。マーフシ最終日のエクスカーション「FULL DAY EXCURSION」を予約する。スノーケリングやウミガメやらサンドバンク、ドルフィンウォッチに昼食までついて35ドル。星も出ており明日も天気が良さそうだったので最終日の予定はこのツアーにした。 マーフシ島に来てふたつのリゾートトリップに参加したが、結論からすれば絶対に参加すべきツアーであった。 少々値は張るが色々なリゾートを体験できるし、マーフシ島にはないモルディブ本来の美しい海が見られる。またマーフシ島とは違いとても静かな時間が流れているので、ゆっくりとリラックスして海を堪能したいのであれば間違いなくリゾートへ来るべきだろう。 ただ一日だけのツアーであり、どうしても色々とやろうとして時間が足らなくなってしまう感は否めない。写真や遊泳、リラックスなど目的をもって滞在する方法もありかな。 明日は実質マーフシ島最終日。どんな一日になるのか楽しみだ。 データ:
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