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2015年9月10日〜12日
From Nagoya
長崎旅行記2

1.長崎へ出発
2.軍艦島
3.平和を祈る
4.長崎カステラ



2.軍艦島


Day2

翌朝はエクスペリアホテルの売りでもある朝食を食べに行く。ここの朝食はバイキング様式なのだが、長崎の名物が食べられるのが特徴だ。長崎皿うどんに五島うどん、長崎かまぼこや長崎産コシヒカリなど地元産にこだわっている。
早速頂く。バイキングなので取り過ぎには注意したいが、やはり地元の食べ物は嬉しい。その他にも普通のパンやコーヒーももちろん揃っている。

朝食後にロビーで路面電車の一日券を購入。購入の旨を伝えると、電車路線図が描かれたパンフレットに今日の日付をスタンプしてくれた。これで今日一日は電車に乗り放題だ。


朝もいい景色 朝食会場 朝は長崎名物を食べる


今日も快晴。直前まで台風に一喜一憂していたのが嘘のようだ。
先程購入した一日乗車券を早速使う。今日の午前は軍艦島クルーズの予定だが、集合時間は午前9時50分。乗り場も近いので、少し時間がある。とりあえず向かったのは長崎孔子廟。それほど大きな場所ではないので、限られた時間でも見学が可能だと考えた。
朝からなかなか込み合う電車に乗車。大浦天主堂下で下車。そこからしばらく歩く。まだ9月だが、朝は涼しい。結構日差しは強いが歩いても気持ちがいいぐらいだ。
孔子廟に到着。だが、思いっきり逆光。入場してもいいが写真写りを考えると午後にした方がいい。まあ近いしいいか。





と言う訳で向かったのはすぐ近くにある大浦天主堂。こちらは入場料は払わずに、外から見学だけできる。入場は午後からにして、とりあえず見に行くことにした。
先程降りた駅まで戻り、大浦天主堂に向けて歩き始めると、結構な坂となった。そしてその両側にお土産屋さんが立ち並ぶ。まだ時間帯が早いので半分程度しか開いていないが、昼間は結構賑わいそうな雰囲気だ。
少し疲れを感じる頃に天主堂が見えて来た。中々の風格がある。少し写真を撮って見たが、こちらもやや逆光っぽい。また午後来よう。


今日も快晴! 一日乗車券で電車に乗る ちょっとカメラの加工処理で撮影


寄り道をしているうちに軍艦島クルーズの集合時間が近付いてきたので、集合場所へ向かう。
長崎は港の街だけあって、何だかとても大きな船とかが停泊していて度肝を抜かれる。よくこんなものが水に浮かぶのかと不思議だ。
今回軍艦島クルーズを申し込んだのは、軍艦島コンシェルジェというツアー会社。何度もサイトを確認し、空きを見つけて予約した。他にも3社ほど運航しているが、2歳児を一緒に連れて行けるのでここに決めた。海が荒れると危ないこと。

集合時間の30分前にはやって来たのだが、既にすごい人がで来ている。本当に平日か?ネットで事前に予約も入金も済ませているので名前の確認が済むと首からかける名札を渡された。後は船の出航を待つだけだ。


とても大きい船が停泊していた 集合時間前だがすごい人 軍艦島関連のお土産も売っている


10時になったので乗船開始。席数は確保されているが、どこに座るのかは早いもん勝ち。最初、橋の上で2列に並んで待つのだが、右側に並ぶのがお勧め。先に乗船でき、窓のない見晴らしのいい2階席が確保できる。うちは愚息(未就学)がいるので、1階の指定席へ。軍艦島が近づいたら2階へ行って写真を撮れるそうだ。

10時半に出航。船内ではスタッフの紹介や軍艦島のビデオなどが上映される。また軍艦島までは長崎港の中を走るのだが、実はここ世界遺産の資産がわんさかある。それらを船内からいろいろ紹介しながら教えてくれる。意外とお得だ。


こちらの船で軍艦島へ! 船内でスタッフの自己紹介 世界遺産「ジャイアント・カンチレバークレーン」


途中伊王島に立ち寄りお客を乗せ、外海へ。天候が悪い時はここらがとても荒れるそうだ。今日は穏やかな海。昨日は結構荒れていたそうだ。
11時過ぎになると軍艦島が見えてくる。そのシルエットが浮かぶと、船内もざわつき始める。





軍艦島。正式名称は「端島」。三菱石炭鉱業の主力炭鉱があった島で、岸壁が島全体を覆い、高層鉄筋アパートが立ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ていることから通称で「軍艦島」と呼ばれている。
1890年頃から本格的な採炭が始まり、良質な石炭は日本の近代化を支えることになる。しかし時代の流れには逆らえず、エネルギーの主役が石炭から石油に代わったことで1974年に閉山し、無人島となった。

最盛期にはこの狭い島に5300人もの人が住み、日本初の鉄筋コンクリートや娯楽場、病院に学校と色々な施設が整えられた。仕事は過酷で危険と隣り合わせだったが、ガイドの話ではその分給与はかなり良かったとのこと。その為当時ではまだ高価だったテレビなどの普及率も高かったらしい。

軍艦島に上陸する前に島の周りを色々走ってくれる。写真撮影のためだ。


軍艦島



これを見るために長崎までやって来たわけだ。天気も超快晴。贅沢を言えば多少雲があった方が写真としては面白くなるのだが、それはやはり贅沢。面白いことに軍艦島は曇りでも写真が映える変わった被写体。軍艦島の廃墟が持つイメージが曇り空と良く合うのだ。実際ポストカードなども曇りバージョンがあったりする。
2階の限られた場所で頑張って撮影する。それにしてもちょっと異様だな。海の上にこれは。


軍艦っぽいこれは反対側から 立ち入れないビルも良く見える 2階は大混雑


しばらく周遊して上陸。船着き場はコンクリート製で意外としっかりしている。これなら多少の波でも大丈夫だ。
ようやく廃墟が目の前で見る事ができた。昔、確かにここに人が住んでいたのだろうが、今はその気配は全く感じられない。

何十年も放置された廃墟だから当然だが、何か無機物の「死」を感じるようだ。今でこそたくさんの観光客が上陸し物凄い賑わいを出しているが、柵で仕切られたこちらとその向こう側では、何か違う時間が流れているようだ。相容れないもの同士が対面している感覚。たくさんの観光客を「動」とするならば、向こうはまさしく「静」。向こう側からこちらはどう見えているのだろうか。


軍艦島へ上陸 廃墟が目の前に 第一見学広場


船着き場から第一見学広場を越えて、第二見学広場へ。ここでガイドから説明を始める。ここは主力とされた第二堅坑があり、そこへ続く階段が残されている。636mもの深さがあり、爆発など常に死と隣り合わせの危険が待っていたので「命の階段」とも呼ばれたそうだ。
またそのずっと上には給水タンクもある。真水が貴重だった島では、ケンカの原因は女か酒か、「水」だったそうだ。


第二堅坑入り口と給水タンク


ここでガイドの話を聞き、終了と共に皆写真撮影を行う。人数が多いので写真の場所は順番に撮る。今日はまだ9月で風が吹けばまだ涼しいが、真夏はかなり暑いと思う。島にはトイレもないので、体調には注意したい。


コンクリートが崩れ中の鉄がむき出しに ガイドの説明を受ける 狭い場所で写真を撮る


説明が終わるとそのまま歩いて第三見学広場へ。ここには日本最古の鉄筋コンクリートである第30号棟がある。それを目の前にしての説明が始まった。
印象的だったのは波の高さ。強固な岸壁を築いても、ビルの屋上まで届くような大波が押し寄せる事もあったそうだ。台風が来た時の外海の波の強さは、一般の人が知る由もないほどのものだ。
大正5年に建てられたこのアパートは、下請け鉱員の社宅として使われていた。コンクリート建築を知る上でも貴重なものだが、残念ながら現在では補修技術がなくこのまま朽ち果てるのを待つしかないそうだ。残念だが技術の向上を願うのみだ。



日本最古の鉄筋コンクリート第30号棟(左)


説明終了後も次々と別のクルーズ会社の人達がやって来る。
狭い通路をすれ違いながら一番最初にやってきた第一見学広場に戻る。ここでも少し説明を行い、船に戻る。未就学がいる家族は先に乗船。全員が揃ったところで出航。帰りは行きとは違い勢いよく走り出す。

帰りの窓からはまた違った風景が眺められた。三菱重工長崎造船所の香焼工場は世界トップクラスの造船技術を持っており、そのクレーンは1,200トンクラスという大きさ。その大きさが分かるのが写真中央に三菱マークがあるのだが、その白い四角部分が大体テニスコートと同じ大きさだそうだ。
その他にも長崎を代表する女神橋や、世界遺産の構成資産にもなっている「長崎造船所・小菅修船場跡」がちらり(一瞬)と見えたりする。


1,200トンのゴライアスクレーン 女神橋 世界遺産「長崎造船所・小菅修船場跡」


満足だった軍艦島クルーズが終了。無事元の港まで戻ってきた。

時刻は13時過ぎ。お腹も空いたので食事に向かう。行き先は今朝大浦天主堂を見に行った際に見つけた「四海楼」。長崎ちゃんぽんの発祥の店だ。清からの留学生のあまりに貧しい食生活を見かねて、ここの主が振舞ったのが始まりだとか。儲かっているのだろう、建物は5階建てのもはや中国の商社ビルのような成り立ちだ。2階にはちゃんぽんミュージアムまであり、レストランは5階の展望フロア。
エレベーターで上がると、すでに行列ができていた。平日なのにすごい。
展望レストランはさすがに景色がいい。ちょっと高級感が漂う。しばらく待って席に呼ばれる。注文したのはやはり「ちゃんぽん」と「皿うどん」。こてこてのオーダーだな。


すごい建物の四海楼 5階連望レストラン メニュー表


しばらく待ってちゃんぽんと皿うどんが運ばれてきた。
皿うどんも美味しいが、やはりちゃんぽん。昨日の江楼軒同様、とてもやさしい味付けだ。色々入っているのにケンカせず、まろやかと言うのだろうか。スープまで飲み干したくなる(飲んだが)美味しさだ。さすが人気店。この味なら売れるのも分かる。ちゃんぽんの美味しさに驚くばかりだ。
沖縄で食べたゴーヤーちゃんぷるといい、この長崎のちゃんぽんといい、やはり本場の味は別格である。


四海楼のちゃんぽん(972円) 皿うどん(972円)


ちゃんぽんに満足し、向かったのは大浦天主堂。午前中一度行っているが、再度ちゃんと訪問する。
天主堂に続く道は昼間になったので店も開き、お土産を買う人で賑わっている。平日の昼間でも結構な人がいると驚く。小学生かな、修学旅行っぽい団体も結構見かける。
坂を上り天主堂に到着。日光の具合はいまいちかな。ここは一日中こんなもんか。


大浦天主堂


入場料600円を払い天主堂に続く階段を登る。600円とちょっと高め(以前は300円)なのか、あまり人はいない。階段を上ると教会内に入れるが、人もまばらだ。

大浦天主堂は幕末の開国にともない在留外国人の為に建てられたもので、ゴシック調の国内最古の教会として国宝に指定されている。内部には100年前のステンドグラスが残されている。もちろん現役。
そしてこの教会堂を有名にしたのが「使徒発見」。1864年に浦和の潜伏キリシタンが信仰の告白をし、弾圧されていた鎖国中の300年もの間も信仰が続いていたことが分かった。当時のヨーロッパで大きなニュースになったそうだ。敷地内にはそのレリーフも作られている。


階段から撮影 使徒発見のレリーフ すぐ近くのグラバー園へ


しばらく教会内で休憩し、次のグラバー園へ向かうことにした。






データ:
軍艦島ツアー ・・・ 8,600円(大人3,900円×2、未就学児800円、軍艦島コンシェルジュで予約)
大浦天主堂 ・・・ 600円/人





3.平和を祈る

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